ぽえむ

頭の中に手を突っ込んで。

その中をかき乱して、僕は言葉を探す。僕は怠け者で、いつも楽をしようとする。だからいつの間にか、似たような言葉ばっかり、口にするようになっている。せっかく、いろいろな言葉を覚えてきたのに、それじゃあもったいない。だから僕は言葉を探す。似たよ…

空を飛べたら、きっと勉強したくなる。

きっとそういうものだ。見えるものが多くなればなるほど、知りたくなる。大人になれば、勉強したくなる。若い頃は、何も見えていなかったと言って。でも、それでいい。無知は特権だ。視野狭窄は幸せだ。その狭い中で、目一杯、自分を生きられるのだから。大…

家族なのだから

家族なのだから、助け合うものだ。誰かができないのなら、誰かが代わりにする。そこに見返りはなくたっていい。家族なのだから、ともに戦うものだ。社会と戦って、一緒に荒波に揉まれて、家族を作り上げていく。家族なのだから、自由を尊重するものだ。共同…

王手、丸取り

丸取りは気持ちが良い。飛車なんてケチなこと言わずに、全部ほしい。考えうる限りで最高の勝ち方をしたい。最適のルートを選んで、自分の思惑通りにことを運ばせたい。そして勝ったと、一言叫びたい。その結果得たものがなんであっても構わない。なんなら何…

言える。夢の中なら。

届かなかった言葉を。繰り返される日々。あちら側は、優しく、哀しい。こちら側は、厳しく、悲しい。少しずつ形を変えながら、同じものが繰り返される。あちらとこちらを行き来しながら。その度ごとに、希望と失望を目一杯に感じながら。僕は生きる。どちら…

夜景は、遠くから観てこそ美しい。

長く、急な坂道を、自転車でのぼっていく。日課といえども、やはり大変だ。スーパーで買ったポカリと共に、もう秋だというのに汗をいっぱい滴らせている。その坂は、いくらなんでも急すぎる。本気を出せば自転車から降りずにのぼれるのだが、明日に響くから…

時の神様

時を進めるだけの神様がいる。その神様は、毎日少しずつ、一定の感覚で時を進めていく。作業一つは楽だが、何せ時を進める仕事だ。24時間365日、不眠不休で働いている。他にも、願いの神様なんてのもいる。その神様は、人の願いの明るさに応じて、叶った願い…

今日もさっさと帰って、さっさと寝よう。

それで時間が過ぎてくれる。貴重な1日を、無事に浪費できる。このところ、どうしようもないことが多い。そういう時期なのか、そういう人間なのか、そういう世界なのか。とにかく一難去らずにまた一難、という感じだ。何度も「理不尽」という言葉を落としか…

今の風にふかれて

昔を思い出す時、人はその風景を、感情を、まるでそこにあるかのごとく再現することができる。あまりに美しく、ともすれば脚色された過去を、眼前に呼び戻す。そこから現実に戻ることは、夢から醒めることに似ている。夢ならば、あぁ、夢だったのかと、その…

お菓子をはがして食べるの、好きですか。

コロンとか、ポッキーとか、オレオとか。ついついはがして食べちゃう人、けっこういると思う。集中して慎重に慎重に食べて、キレイにできたら、ちょっと嬉しい。なんだか、小さな職人になっているような気分だ。何かに集中すると、その時はいろんなものを忘…

誰がための宴席

友達の結婚式。「おめでとう」と、知らない誰かの祝福の声が、次々と響いていく。おめでとうって、実際どういう気持ちを言うのか、実はよくわからない。よかったね、とは少し違うような気がする。でも、みんなの声を聴いているうちに、だんだんと、うまくは…

都会の僕は、何だか、我に返りすぎだと思う

とりあえず、一緒に騒いで、自分を誤魔化した。トイレに入ったら、我に返ってしまって。急いで戻って、タバコとアルコールで、また誤魔化した。「みんな、どれだけ本気なんだろう?」「どこまで、何も考えずに騒げているんだろう?」確かに、本気で楽しかっ…

想いを付けて保存

僕は、いつしかあの街に行けなくなった。少し立ち寄るだけでも、きっと、涙があふれるとかじゃなくて、胸のあたりが痒くなって、どうしようもなくなってしまうから。幸いなことに、そこに僕の過去はあるけれど、今はない。驚くほどに、すっきりとない。だか…

小さな健康

健康に、大きいも小さいもない。そのはずなのに、僕らは、大きな健康しか見られていない気がする。例えば、大病をしないこと。例えば、事故に遭わないこと。そういう大きな健康のためには、きっと小さな健康が必要で。お風呂に入ったり、手洗い・うがい・歯…