都会の僕は、何だか、我に返りすぎだと思う

とりあえず、一緒に騒いで、自分を誤魔化した。
トイレに入ったら、我に返ってしまって。
急いで戻って、タバコとアルコールで、また誤魔化した。

「みんな、どれだけ本気なんだろう?」
「どこまで、何も考えずに騒げているんだろう?」
確かに、本気で楽しかった。でも、そんな自分を醒めた目で見ている自分もいた。


…最近になって、ようやくわかる。あれは本当に、楽しかったんだって。

自分を誤魔化せることは、幸せだった。

都会に出て、みんなと違う暮らしをして。
周りに居る人は、外の顔しかわからなくて。外の顔は、誤魔化されていなくて。

だから、自分も誤魔化せなくて。

そんな中でも、誤魔化して騒ごうとする人も見るけど、どこかちょっとだけ、よそよそしい。
そしてそのちょっとだけが、微妙に、でも確かに、気にかかってしまう。

単純に、大人になってしまっただけなのか。
これがノスタルジーってやつなのか。

それとも僕は、少し我に返った、マトモな、寂しい世界に来てしまったのか。

カッコ悪くても、そこは、ノスタルジーであってほしい。