頭がいいとは何か。

今日は「頭がいい」とは何かについて考えてみたいと思います。

まず、今日話題にする頭の良さについて。
「置かれた状況において、次に何をすべきなのか判断できる能力」
ととらえることとし、成果の出る判断ができるほど、頭がいいと考えることにします。
成果の価値判断については、客観的視点から見た場合と主観的視点から見た場合で異なると思いますが、その正義の話は別の機会ということで一つ、お願いします。

そのうえでこの能力の構成要素を考えると、以下のようになると思いました。

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まぁそりゃそうかと思うか、いや違うと思うかはわかりませんが、とりあえず僕はこの形と考えました。

①記憶
一番基礎的な能力というか、前提になる能力だと思います。記憶できる量が多く、また速いほどこの能力が高いといえます。

②情報処理
目の前の情報に対して、その意味するところを理解する能力と考えます。
この能力についても、理解できる速度と量が重要になり、理解したものを利用するためにはある程度の「①記憶」力が必要となります。

③はいったん飛ばして、④本質理解
得られた情報から、「つまりそれは何なのか?」を取り出す能力と考えます。
例えばニュースをいくつか読んで、「この業界はつまりこういう方向に進んでいる。こういう力が働いている」と考えるようなことです。「理由を考える」「共通項を探す」という表現が近いかもしれません。

戻って、③論理
②と④を行き来するための能力と、僕は解釈しています。なので②と④が両矢印です。

②→④の場合。
こういった情報が集まっているということは、そこから矛盾のないように気をつけて考えていくと、こういう本質にたどりつくはずだ。ということ。

④→②の場合。
こういう本質になるということは、それを細分化していくとこういう情報があってしかるべき、ということで情報処理の効率が上がる。ということ。

では論理を矢印の中に入れて、②情報処理↔③論理↔④本質理解とすればいいじゃないかという話になるのですが、論理をすっ飛ばして②と④を行き来する形があると考えたので、図の表記になっています。「なぜかはよくわからないけど、多分こうすればよさそう」という頭の使い方をする人がいると思っています。

⑤発想
得られた本質に基づいて、実行内容の発想をする力。これについては全く手つかずなのでよくわからないのですが、多分視野を広く持って本質を適用する類の力があると思います。

 

ここまで見てみましたが、自分の経験からすると、すべてを持っていると感じた人を、「頭がいい」と思うようです。死ぬほど少ないと思いますが、そういう人からしか納得のいく話を聞いたことがないと思います。

僕がこのように細分化して考えたのは、「足りないところを補って天才になろう!」と思っているからではないです。
「苦手な所は極力使わないところにいよう」と考えるためで、その材料として細分化する必要があると考えたからです。
僕の場合どれも大して高くはないですが、それでも相対的に②と⑤のレベルが低いことは明らかで、ここに関わる活動はあまりしないほうが良いです。範囲が大きく必要とされる情報が多い分野(国策がどうのとか)のビジョンを描くようなことは最悪です。ここに関しては議論にも参加しないほうがいいレベルだと、最近思いました。

いろんな人がいます。僕のほぼ反対の位置に、①と②が得意な人がいると思います。例えばこの人が一分野の情報をこれでもかというくらい取り入れて、もはやオタクといえる状況になっていけば、おのずとその分野の本質には気づくことになるでしょうし、社会の中でとても重要な存在になると思います。おそらく多くの人がどこかに偏りを持っていますが、それは使いようなんだろうなと思います。

 

さて、もう一つ僕は大事なことがあると思っていて、「人はそもそも触れていない情報のことは、いくら頑張っても気づかない」ということです。僕の想定していないほど、少ない情報から高次の本質を見出す人でなければ。
僕は被災地の人の気持ちは知らないし、地方で農業をすることについても知らないし、お金持ちの生活も知らないし、先天性障害の人生も知らないし、日本的大企業の仕事についても知らない。ある程度体験せねばわからないものではあります。それでも注意深く人の話を聞けば、なんとか出てくるものかもしれません。出てこないものかもしれません。
ビジネスニュースをたくさん読むとかではなく、知らない「世界」の話です。
頭がいいともてはやされている人ほど、知らない世界に無関心なように、最近思いました。もっとそのことを恐れていい。おびえていい。なんとなくそう思いました。

 

ともあれそういった中で、僕たちは判断を下さないといけない。ベストな判断を下せない能力の中で、世界のたった断片しか知らない中で。
その時に自分を知っているかどうかは、大事なことかなと思って書きました。

 

ここまでお読みいただいたのなら、本当にありがとうございます。